今更聞けない!レンタルサーバーの入門レベルの基礎知識を解説

ホームページやブログを立ち上げたいときに便利なのがレンタルサーバーです。しかし、レンタルサーバーがどんなサービスかよくわからなかったり、なにができるのか知らないという人は少なくないでしょう。そこで、この記事ではレンタルサーバーの知識について、入門レベルの基礎から解説します。

ホームページやブログを立ち上げたいと考えている人は、ぜひ目を通してください。

お試しでレンタルサーバーを使うときにはどんな会社を選ぶと良い?

レンタルサーバーとはなに?

コンテンツ(ホームページ・ブログ・ウェブサービスなど)をインターネット上で公開するには、作成したコンテンツを保管したサーバーを、インターネットと結びつける必要があります。サーバーとは、コンテンツを提供するためのコンピューターのことです。

サーバーは、アクセスした者のリクエストに応じて、保管されたデータやコンテンツを提供します。レンタルサーバーはサーバー領域を貸し出すサービスのことを意味します。レンタルサーバーの魅力は、サーバー管理の知識がなくともサービスが利用できる点です。

サーバーの管理やメンテナンスはレンタルサーバー側が行います。また、設備を整えずともサーバーが利用できるため、費用を抑えながらサーバーを準備したいときに最適です。

サーバーとパソコンとは違う?

パソコンとサーバー用のコンピューターは、その構成に基本的な違いはありません。CPUとメモリを持ち、HDDなどの記憶媒体が取り付けられています。つまりは、家庭用パソコンであってもサーバーとして用いることが可能です。

ただし、家庭やオフィスで使われるパソコンとサーバーでは、用途が大きく異なります。通常、サーバーは24時間365日の利用が予定されているので、休むことのない安定稼働に向く、耐久性を高めたハードウエアが用いられています。

また、動画処理や音響を気にしたシステムはサーバーには必要ありません。そのため、サウンドカードやグラフィックボードといったものは取り付けられていないケースが多いです。

レンタルサーバーで何ができる?

レンタルサーバーを用いれば、具体的にどのようなことが可能になるのか、入門レベルの基礎から解説します。最もポピュラーな使い方はホームページやブログの開設です。HTMLやCSSで作ったデータと必要な画像や音声などをサーバーにアップロードすれば、ホームページやブログを公開できます。

決済サービスなどを組み合わせてECサイトを作ることも可能です。近年ではHTMLが使えずともホームページが作れるCMS(コンテンツ管理システム)を用いたサービスが増えているので、レンタルサーバーだけあればホームページを公開するのはそれほど難しくありません。

ただし、レンタルサーバーによってはCMSが使えないことがあるので注意してください。また、レンタルサーバーを使えば、独自メールアドレスが利用できるようになります。ホームページ・ブログ・ECサイトなどのサービスを展開するには、インターネット上の住所である「ドメイン」が必要です。

レンタルサーバーを利用すれば、独自のドメインが取得できるようになります。ドメインがあれば独自メールアドレスが使えるようになります。

レンタルサーバーには4つの種類がある

レンタルサーバーと一言でいっても、種類や価格はさまざまです。レンタルサーバーはサーバーの運用方法や管理方法によって「共有サーバー」「専用サーバー」「VPSサーバー」「クラウドサーバー」の4つの種類に分けられます。

サーバーを利用する目的や予算に応じて、ちょうど良いサーバーを選ぶようにしましょう。

安価で使いやすい「共有サーバー」

「共有サーバー」は、1つのサーバーを幾人ものユーザーで共用するタイプのサーバーです。共有サーバーは1人のユーザーの利用度合いが、ほかのユーザーに影響を与えることがあります。例えば、メモリを多く消費してしまった場合、ほかのユーザーに割当てられるメモリ領域が減少してしまうことが考えられます。

そのため、共有サーバーは利用方法に関して多くの制限が設けられるのが通常です。しかし、利用料金が数百円からと、比較的安価に設定されています。初めてサーバーを利用するには使いやすいレンタルサーバーといえます。

自分だけの領域が必要な方には「専用サーバー」

「専用サーバー」は一戸建て住宅に住むようなイメージのサーバーです。システムに制限が課されないため、あらかじめ用意されたサーバーの能力をフルに利用できます。ほかのユーザーへの影響を心配する必要もありません。

共有サーバーよりも圧倒的にメリットが多いと感じるかもしれませんが、専用サーバーはコストが高いという問題があります。月額数万円を超える料金が必要なサーバーも多く、使い方によっては大きな損失になるかもしれません。

自分だけのサーバー環境が必要であるが、セキュリティや管理は人に任せたい方に向いているでしょう。

まるで共有サーバーと専用サーバーの良いとこどり!「VPSサーバー」とは?

「VPS」とは「Virtual Private Server」の頭文字を取った略称で、日本語では仮想専用サーバーと呼ばれています。「VPSサーバー」は仮想化技術を用いることで、複数の専用サーバーが1台のサーバーのなかにあるかのようにした、サーバーのことです。

住宅で例えるなら、共用サーバーが「シェアハウス」で、VPSは「マンション」であるといえます。シェアハウスではトイレやキッチンという施設は共用のため、1人の使い方がほかの人に影響を与えてしまいます。

ですが、マンションはまるで1戸建てのように部屋の中の施設を独占的に利用可能です。

VPSサーバーもまた、割り当てられた領域のなかの機能はすべて自分のためだけに用いることができます。VPSサーバーでは、基本的に1人の方の利用による影響が、ほかのサーバー利用者に影響を与えることはありません。

専用サーバーのようにレンタルした領域を利用することが可能です。利用料金は、共用サーバーよりは高くなるものの、専用サーバーに比べると安く、月額数千円程度で済みます。ただし、VPSサーバーを効率的に用いるには、仮想サーバーに関する専門的知識や技術がある程度必要になります。

自由度が魅力の仮想サーバー!「クラウドサーバー」とは?

クラウドサーバーはVPSサーバーと同じく、仮想化技術を用いて1台のサーバーに複数の専用領域を作り上げています。ただしVPSサーバーが決まったサイズの領域を提供するだけであったのに対して、クラウドサーバーはさまざまなサイズの仮想領域を作ることが可能です。

利用する領域のサイズや用いるOSなどは、ユーザー側で自由に決定することができます。サーバー領域が変更できる性質上、クラウドサーバーは従量課金制を採用していることが多く、使った分量だけ費用が請求されます。

「アクセス数の予想が難しい」「一時的にサイト領域を広げる必要がある」といった場合に最適なサーバーといえるでしょう。例えば、キャンペーンサイトの開設、ウェブサービスの運営などに、クラウドサーバーは向いています。

「レンタルサーバー」とはサーバー領域をレンタルすること!予算・利用方法・スキルに応じて選ぼう

レンタルサーバーは、サーバー領域を貸し出すサービスのことです。レンタルサーバーを使えば、自前でサーバーを準備する必要がありません。設置コストをおさえてサーバーの利用が可能になります。なお、レンタルサーバーの利用規約やサービス内容は業者によって異なります。

予算・利用方法・サーバースキルなどを考慮して、最適なレンタルサーバー業者を選ぶようにしましょう。